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引っ越しの準備リストを上から潰していって、スマホの契約のところで止まる人は多いのではないでしょうか。実家の家族割、自分が出たら外れるんじゃないか、と。
検索してもキャリア別の網羅解説ばかりが出てきて、「実家を出る自分」がどうなるかは書いていません。
この記事はドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル4社の公式ページで確認した事実だけで組み立てました。あなたが何もしなくていいのか、動く必要があるのか。そして地味に気まずい「実家に残る家族の負担」の話まで。
結論:実家を出ても、家族割は自動では外れない
住所が変わっただけでは、家族割のグループから外れません。4社の公式案内ページを読んだ限り、別居を理由に解除するという条件はどこにも書かれていないからです(契約約款・提供条件書までは確認していません)。
むしろ各社、離れて暮らす家族を対象だと明記している。ドコモのファミリー割引は代表回線から三親等以内なら同居・別居を問わず、2〜20回線で組めます。ソフトバンクも「同居していない家族」「遠くの親戚」を対象に挙げている(いずれも2026年8月12日時点/各社公式サイト調べ)。
つまり引っ越しでやることは、原則ゼロ。拍子抜けした人、たぶん多いですよね。
外れる条件はこの3つだけ
自動で外れないなら、何をすると外れるのか。確認した限り3パターンです。
- 解約・MNPで回線そのものがなくなる — 他社に乗り換えればグループからも消える
- 家族割に対応しないプランへ変更する — ahamo、povo2.0、LINEMOなど
- グループの人数が最低条件を割り込む — ソフトバンクの新みんな家族割は、カウント対象プランが2回線以上ないと成立しない
引っ越しはこの3つのどれにも当てはまらない。だから外れません。
家族割そのものより通信費の総額を下げたい、という人もいると思います。その場合はスマホのプランだけ見ても頭打ちなので、固定回線まで含めた比較を先に読んでもらったほうが早いです。
「引っ越し=家族割離脱」と思い込みやすい理由
たぶん「家族割」という名前がいちばんの原因でしょう。同じ屋根の下で使うもの、という語感がある。
もうひとつは、引っ越しの手続きが全部「住所」で動くから。住民票、電気、ガス、水道。片っ端から住所で切り替えていくと、スマホも同じだと錯覚します。
混同しやすいのが自宅のネット回線とのセット割。あれは光回線とのセットが前提で、家族割とは別物です。実家の光回線とセットで割引が付いているなら、契約者(たいてい親)に請求内訳を見てもらって、自分の回線が対象に入っているかを確認するのが早いです。条件が家族割と別なので、この記事では踏み込みません。
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル|別居時の家族割早見表
各社の割引額と、別居の扱い
| キャリア | 割引名 | 割引額(1回線あたり/月) | 別居の家族 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | みんなドコモ割 | 2回線550円/3回線以上1,210円(ドコモ MAX・ポイ活 MAX・ポイ活 20)。eximo等その他プランは3回線以上1,100円 | 対象(三親等以内・同居別居問わず/2〜20回線) |
| au | 家族割プラス | 2人660円/3人以上1,210円(auバリューリンクプラン・使い放題MAX+・スマホミニプラン+)。U18バリュープランは220円/550円 | 対象(2025年7月1日から別住所も申込可/2〜10回線) |
| ソフトバンク | 新みんな家族割 | 2人660円/3人以上1,210円(データプランペイトク2等)。ミニフィット2は220円/550円 | 対象(同居していない家族・遠くの親戚も/カウント対象2回線以上) |
| 楽天モバイル | 最強家族プログラム | 1回線110円 | 対象(親等の制限なし/1グループ最大20回線) |
(2026年8月12日時点/各社公式サイト調べ)
au・ソフトバンクは、受付を終了したプランだと割引の段がまるごと別建てになっています。実家が何年も同じプランのままなら、この表の額は当てはまりません。そこは次の章で。
なおauは2025年7月1日から、住所の異なる家族も申し込めるようになりました。以前ショップで「別居だと組めない」と言われた記憶がある人は、その情報がもう古いかもしれません。
楽天モバイルだけ、割引の仕組みが違う
他3社は人数が増えると1回線あたりの割引額が上がる段階式。楽天モバイルは人数が増えても110円のままです。
ただし年齢による上乗せは別にあって、12歳以下は最強こども割で毎月最大440円引き、13〜22歳は最強青春割で110円引き、65歳以上は最強シニアプログラムで110ポイント還元(2026年8月12日時点/楽天モバイル公式サイト調べ)。実家に弟や妹、祖父母がいるなら額は変わります。
この違いが効いてくるのが次の章。人数が減ったときのダメージが、楽天だけ発生しません。
本当に負担が増えるのは「自分」より「実家に残る家族」
人数が減ると、実家の割引はいくら下がるか

ここからは、さっきの3パターンのどれかに当てはまった場合の話。実際にグループから抜けたとき、実家側で何が起きるか。
実家が受付中のプランなら、4人から3人に減るだけでは割引額は動きません。「3人以上」の枠に残るからです。効いてくるのは3人→2人。ここで段が1つ落ちる。
ドコモは1回線あたり1,210円から550円へ。残る2人分で月1,320円、年15,840円の増加。ドコモ MAX以外のプランなら1,100円→550円で、月1,100円・年13,200円です。
au・ソフトバンクの受付中プランは1,210円から660円へ。残る2人分で月1,100円、年13,200円。
年13,200円。家族4人で外食に行っておつりがくる金額です。自分の携帯代を心配していたら、実は実家側の話だった。この記事でいちばん伝えたいのはここです。
楽天モバイルは人数で割引額が変わらないので、この段落は無関係。人が減っても残る家族の110円はそのままです。
実家が受付終了プランのままなら、落差はもっと大きい
厄介なのがここ。親世代は昔のプランを何年もそのままにしていることがあって、その場合は段の作りが違います。
ソフトバンクの旧プラン(データプランメリハリ等)は2回線550円/3回線1,650円/4回線以上2,200円。4人→3人でも下がるし、3人→2人の落差は受付中プランの倍近い。残る2人分で月2,200円、年26,400円です。
auの受付終了プラン(使い放題MAX 5G等)は2人550円/3人1,100円/4人以上2,222円。3人→2人は年13,200円で受付中プランと同じですが、4人→3人が重い。残る3人分で月3,366円、年40,392円になります。
| 実家のプラン | 4人→3人(残る3人の合計) | 3人→2人(残る2人の合計) |
|---|---|---|
| ドコモ MAX・ポイ活 MAX・ポイ活 20 | 変わらない | 月1,320円/年15,840円 |
| ドコモ eximo等 | 変わらない | 月1,100円/年13,200円 |
| au 受付中(auバリューリンクプラン等) | 変わらない | 月1,100円/年13,200円 |
| au 受付終了(使い放題MAX 5G等) | 月3,366円/年40,392円 | 月1,100円/年13,200円 |
| ソフトバンク 受付中(データプランペイトク2等) | 変わらない | 月1,100円/年13,200円 |
| ソフトバンク 旧(データプランメリハリ等) | 月1,650円/年19,800円 | 月2,200円/年26,400円 |
| 楽天モバイル | 変わらない | 変わらない |
(増加額は実家に残る回線の合計で計算。2026年8月12日時点/各社公式サイト調べ。U18バリュープラン・ミニフィット2・スマホミニプランなど小容量プランは段が別で、落差はこれより小さくなります)
実家がどのプランなのかは、契約者本人にしか見えません。帰省したときに親のスマホを借りてマイページを開くのが、いちばん早いと思います。
親への伝え方と、確認のタイミング
伝える中身は2つでいい。自分がグループから抜けるのかどうか、抜けるなら実家の割引が月いくら下がるのか。金額まで出すと話が早く終わります。
タイミングはプランを変える前。変えたあとの請求書で気づかれるのが、いちばん気まずいパターンだと思います。
それでも、一人暮らしでプラン変更を考えていい理由
ahamoなら、実家の割引を下げずに自分だけ抜けられる

調べていて「そうなんだ」と声が出たのがここ。
ahamoはみんなドコモ割の割引対象外です。でもファミリー割引グループに入れておけば、回線数のカウント対象にはなる(2026年8月12日時点/ドコモ公式・ahamo公式FAQ調べ)。
つまりドコモ家庭なら、自分がahamoに変えても実家の回線数は減りません。残る家族の割引額はそのまま。自分だけ月2,970円(30GB)に降りられる、という構図です。
au・ソフトバンクは事情が違います。
| 変更先 | 自分の割引 | 実家に残る家族の回線数カウント |
|---|---|---|
| ahamo(ドコモ) | 対象外 | カウントされる → 実家の割引は下がらない |
| povo2.0(au) | 対象外 | 「家族割プラスのカウント対象外」と公式に明記 → 実家の割引が下がる |
| LINEMO(ソフトバンク) | 家族割引サービス自体がない | 新みんな家族割のカウント対象プラン一覧にLINEMOのプランは載っていない。ただし「カウント対象外」と明言した公式記載は確認できず(未確認) |
(2026年8月12日時点/ahamo・povo・LINEMO・ソフトバンク各公式サイト調べ)
LINEMOの行だけ歯切れが悪いのは、一覧に無いことと「対象外です」と書いてあることは別だからです。ここを断定すると嘘になりかねないので、確認できた範囲だけ書きました。実家がソフトバンクでLINEMOを検討しているなら、ソフトバンク側に直接聞くのが確実。
ahamoにも代償があります。ファミリー割引の家族間国内通話無料は、ahamo回線からの発信が対象外。ただし消えるのは自分からかけたときの分だけで、対象プランの家族からahamo回線への発信は無料のまま残ります。しかもahamoには1回5分以内の国内通話無料が標準で付く(2026年8月12日時点/ドコモ公式・ahamo公式サイト調べ)。実害が出るのは、自分から5分を超えてかけ続けるときだけです。
家族割を維持する/単体で乗り換える、の判断基準
計算の起点は、請求書に載っている今の月額。家族割が引かれたあとの額をそのまま使います。
- 実家がドコモ → その額が2,970円より高ければ、ahamoに降りたほうが安い。自分が移っても実家の割引は下がらないので、比べるのは自分の分だけでいい
- 実家がau・ソフトバンク → 自分の下げ幅を出したあと、実家側の増加分(前章の表)を足してから決める
- データを月30GBも使わないのに大容量プランに入っている → 乗り換えで下がる可能性が高い
- 実家が楽天モバイル → 人数で割引額が変わらないので、自分の都合だけで決めていい
- 実家に自分からよく電話する → 5分を超える通話が多いなら、その分を計算に入れる
一人暮らしの通信費は、スマホのプランだけでは決まりません。固定回線を引くかどうかで総額が数万円動くので、そこまで含めた比較は別記事にまとめています。
手続きの流れ|いつ、何をすればいいか
引っ越しの準備リストで、この行だけは飛ばしていい
電気・ガス・水道・住民票には期限があって、動く順番もある。スマホの家族割だけは違います。引っ越しの前後に何かする必要がない。
すでに家族割に入っているなら、解除の手続きも再申請も不要。準備リストの「スマホ」の行は、チェックを入れずに飛ばして大丈夫です。
動く必要があるのは2つだけ。新しく別居の家族を家族割に組む場合と、プランそのものを変える場合。どちらにも当てはまらないなら、引っ越し当日にキャリア関連でやることはありません。
なお契約者情報の住所変更は、家族割とは別の手続き。本人確認や郵便物の届け先に関わるので、各社のサポートページで手順を見ておいてください。
新しく別居の家族を家族割に入れる場合
一人暮らしを始めてから「そもそも家族割に入ってなかった」と気づくパターン。あとからでも入れます。ただし窓口が変わる。
- ドコモ:主回線と同じ名字か同じ住所ならオンライン。それ以外は郵送かドコモショップ/d garden
- au:別姓・別住所は店頭手続き+家族関係を証明する書類(すでに家族割を組んでいる場合を除く)
- ソフトバンク:別居なら「戸籍謄本」または「住民票記載事項証明書」(いずれも発行日から3ヵ月以内)
- 楽天モバイル:Rakuten Linkアプリで、代表者の招待リンクから参加
(2026年8月12日時点/各社公式サイト調べ)
書類でつまずきやすいのが順番。「新住所の住民票を取ってから」と考えがちですが、ソフトバンクが求めているのは戸籍謄本でも通ります。戸籍謄本は本籍地で取れるので、住所の異動を待つ必要はない。auも「家族関係を証明する書類」であって、新住所の住民票に限定していません。
どの書類で通すかを先に決めてから窓口へ。引っ越し当日にショップへ寄る計画を立てると、たぶん詰みます。
よくある質問
家族割を抜けると、実家に通知は来る?
通知の仕様は4社の公式ページで見つけられませんでした。ただ請求額は変わるので、そこで気づかれる可能性はある。先に自分から伝えたほうが穏便かなと思います。
一人暮らしを始めてからでも家族割に入れる?
入れます。4社とも別居の家族を対象にしています。窓口と必要書類は前章のとおり。
MNPで他社に乗り換えたら自動的に抜ける?
抜けます。回線そのものがなくなるので、グループにも残りません。乗り換える前に、実家に残る回線数が最低条件を割らないかだけ見ておくと安心。
楽天モバイルは、グループが1人になっても割引は続く?
公式ページに最少回線数の記載が見当たりませんでした。楽天モバイルに直接確認してください。
まとめ|一人暮らし前にやることは1つ
引っ越しだけでは家族割は外れない。外れるのは解約・MNP、非対応プランへの変更、人数割れの3パターンだけ。
負担が増えるのは自分より実家側です。3人→2人で年13,200〜26,400円、実家が受付終了プランのままなら4人→3人でも動きます。ドコモ家庭がahamoに変える場合だけは、カウントが残るので実家の割引は下がりません。
やることは、自分のキャリアのマイページで今グループに入っているかを見る。それだけです。
通信費そのものを下げたいなら、スマホのプランだけ見ても頭打ちです。固定回線まで含めた総額比較のほうが効きます。


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