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一人暮らしの家電選びで、最後まで迷うのがテレビ。
「動画配信があるからいらない」と言われても、実際にテレビなしで暮らしたことがなければ判断しにくいですよね。
この記事を書いているのは、テレビを買わずに半年暮らしている人間です。3年目・10年目の達観した総括ではなく、まだ慣れきっていない今の実感のほうを書きます。
生活は回っています。ただ、半年のあいだに穴が2つ見つかりました。
結論:動画配信だけで生活は回る。ただし穴が2つある
普段見ているものは、契約している3つの動画配信でだいたい足ります。ドラマもアニメも野球中継も、スマホとパソコンで見られる。
詰まるのは、その外側にある2つです。
1つ目が、ながら視聴。パソコンで動画を再生すると、画面がそれで埋まります。別の作業をしながら流しておく、という使い方ができない。テレビがある部屋なら当たり前の「映像がついている状態」が、この部屋には最初から存在しません。
2つ目がワールドカップでした。契約しているDAZNで全試合中継されていたので、見ること自体はできた。それでも物足りなかった。理由は、画面の大きさです。あの熱量の試合は、スマホやパソコンで見るのと、大きな画面で見るのとでは体験が違う。
半年経った時点で挙げられる困りごとは、この2つ。どちらも根っこは同じで、画面が小さいことです。ながら視聴では作業スペースの分だけ、ワールドカップのような特別な試合では臨場感の分だけ、画面の小ささが響いてきます。
一人暮らしでテレビを持たない人はどれくらいいる?
単身世帯のテレビ保有率は7割台後半。10代では5割台後半、20代では7割弱まで下がります(2026年8月12日確認/LINEリサーチ 2023年6月28日発表の調査結果)。
全体(世帯構成を問わない)だと保有率は9割なので、一人暮らしだけ明確に低い。ざっくり言えば、単身世帯の4〜5人に1人はテレビを持っていない計算です。
さらに面白いのが、単身世帯の10代・20代ではパソコンの保有率が7割台で、テレビを上回っていること。「テレビを持たない一人暮らし」は、若い層では決して珍しい選択ではありません。
このデータの限界も書いておくと
調査時期は2023年5月31日〜6月5日、全国の12〜59歳・5万サンプル。母数は大きいものの、2026年8月時点で確認できた最新の同種データがこれでした(より新しい調査は見つけられませんでした)。
3年前の数字なので、2026年8月現在の状況とはズレている可能性があります。
テレビの代わりは何で見ている? スマホとパソコンの実態
我が家の視聴デバイスは2つだけ。スマホとパソコンです。
Fire TV Stickもモニターもプロジェクターも、今のところ導入していません。
無料で見るならYouTubeもありますが、本記事では契約している3つの動画配信に絞って書きます。
スマホで見るとき
強いのは、場所を選ばないこと。寝転がっても、狭いテーブルの上でも成立します。
弱いのは画面サイズ。字幕の多い作品や、選手が小さく映るスポーツの引きの画は、一度に表示できる情報量そのものが少なくなります。
パソコンで見るとき
画面は大きい。スマホとは別物です。
ただ、その大きさと引き換えに作業スペースが丸ごと消えます。半年でいちばん効いてきたのが、ここでした。
スマホとPCの2台持ちで半年暮らした結果
不便はありました。でも、テレビを買い足す決断まではしていません。半年経った今もこの2台のままです。
「動画は見られる。でも見方が制限される」。この一行が、半年やってみた率直な総括です。
一番困っているのは「ながら視聴ができない」こと
テレビなし生活の記事はたくさんあります。でも、この不便を正面から書いたものをあまり見かけません。だいたい「モニターかプロジェクターを買えば解決」で話が終わる。
買わずにスマホとPCだけで暮らしている人間が、今どう困っているか。そこを書きます。
家事や作業をしながら見られない
パソコンで動画を開くと、その画面はもう動画のものです。
ウィンドウを分割すれば、物理的には並べられます。ただ、1枚の画面を2つに割れば映像側は当然小さくなる。作業と映像のあいだで視線を往復させる形になるので、映像が別の場所で流れている状態とは構造が違います。
テレビという家電の価値は、画質や大きさだけでなく「作業する場所と、映像が流れる場所が物理的に別れていること」にもあるんじゃないか。無い部屋で暮らしていると、だんだんそう思えてきます。
ライブ配信と、一発モノの生放送
映画やドラマは後回しにできます。今日見なくても、明日も同じ場所にある。
ライブはそうはいきません。開始時刻が決まっていて、終われば終わり。作業しながら横目で追う手が使えない環境だと、見るか見ないかの二択になります。
実際にこの穴を感じたのがワールドカップでした。同じ試合でも、スマホやパソコンで1人で見るのと、大きな画面で見るのとでは、受け取れる熱量が違う。ライブ配信は「見られるかどうか」ではなく「どう見るか」で差がつくコンテンツだと、この大会でわかりました。
もう1つ、ライブには地味な不利があります。通信量です。
当サイトで公式ヘルプの数値を確認できた範囲では、U-NEXTのライブ配信は1時間で最大約5.5GB。同社の高画質ストリーミング(約2GB)の約2.7倍で、Netflixの4K(最大7GB)に迫る水準です(2026年8月6日時点/U-NEXT公式ヘルプ調べ)。
DAZNの数値は公式で確認できていないので、あくまで別サービスの参考値。それでもライブ配信が、オンデマンドと同じ感覚で流しっぱなしにできる軽いコンテンツではないことは見当がつきます。
地上波をそのまま映すぶんにはギガは減りません。スマホとPCで受ける以上、ライブの時間ぶんだけ通信量が乗る。テレビなし生活の、見えにくいコストですね。
対策しているか、していないか
正直に書くと、いま導入している専用機器はありません。スマホとパソコンだけです。
選択肢はいくつもあります。モニター+Fire TV StickやChromecast、プロジェクター、タブレット。どれも「作業画面と視聴画面を分ける」という一点では有効なはず。
契約している動画配信サービスと使い分け
契約しているのはNetflix、Amazon Prime Video、DAZNの3つ。サービス名を並べても意味がないので、実際に何をどれで見ているかを書きます。
先にまとめると、ドラマとアニメがNetflix、アニメとMLBがPrime Video、野球がDAZN。アニメだけ2つに分散していて、あとはジャンルできれいに割れています。
Netflix:ドラマとアニメ
料金は広告つきスタンダードが月890円、スタンダードが月1,590円、プレミアムが月2,290円(2026年8月12日時点/Netflix公式ヘルプセンター調べ)。ベーシックプランは新規登録・再開では選べず、既存の利用者だけが継続できる扱いになっています。
ここで見ているのはドラマとアニメ。オンデマンド中心なので、見る時間を自分で決められる側のサービスです。テレビがあろうとなかろうと、体験がほとんど変わらないのもこのタイプ。
Amazon Prime Video:アニメと、ときどきMLB
Amazonプライム会員の特典として付いてくるサービスです。見ているのはアニメと、ときどきMLB。
アニメはNetflixと守備範囲が重なっていて、どちらで見るかは作品しだいになります。一方のMLBは中継、つまりライブ側。ここだけは前のセクションの制約をそのまま受けます。
DAZN:野球(巨人戦)
公式サイトで確認できた料金は、DAZN Globalが月額980円、DAZN Baseballが年間契約で月々2,300円、DAZN Standardが年間プランで月々3,200円から(2026年8月12日時点/DAZN公式サイト調べ)。プランによって見られる競技の範囲が変わる構成です。
Standardの年間プラン月々3,200円は、Netflixのスタンダード(1,590円)のほぼ2つ分。動画配信のなかでは、スポーツははっきり高い側に来ます。
見ているのは野球、巨人戦です。3つのなかで、テレビがないことの影響をいちばん受けているのもこれ。ライブだからですね。
テレビを持たない生活のメリット・デメリット
| 内容 | |
|---|---|
| メリット | 本体代・設置スペース・配線が不要/部屋のレイアウトが自由になる/見る番組を自分で選ぶ習慣がつく |
| デメリット | ながら視聴ができない/大人数で同じ画面を囲めない/リアルタイム性の高い映像を追いにくい/スマホ・PCの通信量が増える |
一人暮らしの部屋は、家具を1つ置くだけで動線が変わります。テレビ台ごと消えるインパクトは、金額より面積のほうが大きいかもしれません。
デメリット側は、どれも「複数人で・大画面で・受け身で見る」場面に集中しています。裏を返せば、その3つが自分の生活にどれだけあるかで答えが決まる、ということ。
スマホ・パソコンで動画を見るなら、通信量は要チェック
テレビを買わない選択をすると、映像はぜんぶスマホとパソコンの回線を通ります。当然、データ通信量は増える。
ここを甘く見ると、月末に速度制限で動画が止まります。テレビ中心の家では起きにくい事故ですよね。画質設定ひとつで通信量は何倍も変わるので、契約プランを決める前に一度計算しておく。
具体的な数値は別記事にまとめてあります。画質別の1時間あたりGB数を公式ヘルプから拾って、月間の目安に換算したものです。
テレビを買わない話と回線の話はセットで考えたほうがいい。片方だけ決めると、だいたいもう片方でつまずきます。
テレビを買うか迷ったときの判断ポイント
「買うべき」「買わなくていい」を他人が決める話ではないので、材料だけ置いておきます。
テレビ側に寄るサイン
| 当てはまること | テレビ側に寄る理由 |
|---|---|
| 家事や在宅作業をしながら映像を流したい | 画面が1枚だと、作業と視聴のどちらかが犠牲になる |
| スポーツやライブ配信をリアルタイムで追いたい | 開始時刻が固定なうえ、ながら視聴ができない |
| 友人を家に呼んで一緒に画面を見る機会がある | スマホ・PCの画面は複数人で囲むのに向かない |
| 地上波の番組を、放送されている時間に見たい | オンデマンド中心の動画配信では置き換えにくい |
| ゲーム機を大画面につなぎたい | 動画配信の話ではなく、そもそも表示装置が要る |
| 通信プランを上げる気がない | 映像をぜんぶモバイル回線で受けることになる |
テレビなしで足りるサイン
| 当てはまること | テレビなしで足りる理由 |
|---|---|
| 見るのはほぼ映画・ドラマ・アニメで、時間は自分で選ぶ | オンデマンドの守備範囲そのもの |
| 部屋が狭く、家具を1つでも減らしたい | テレビ台ごと消えるので、面積の効果が大きい |
| 動画を見るのはたいてい1人 | 画面を囲む必要がない |
| 引っ越しの頻度が高い | 運搬と再設置の手間が毎回かからない |
当てはまる数が多いほうに寄せて考えてみてください。迷ったら、テレビを買わずに数か月暮らしてから決めるのが現実的です。後から買い足すのは簡単ですが、買ってから「やっぱりいらなかった」を取り消すのは面倒なので。
よくある質問
Q. 一人暮らしでテレビがないと、何がいちばん不便ですか?
A. 半年やった実感では、ながら視聴ができないこと。見る手段そのものは動画配信で足りていて、詰まるのは「見方」のほうでした。加えて、ワールドカップのような特別な試合は、契約しているサービスで中継されていても、スマホやパソコンの画面では物足りなさが残りました。
Q. スマホだけでも足りますか?
A. 見るだけなら足ります。ただし画面サイズの制約は残るので、字幕の多い作品やスポーツ中継では、一度に表示できる情報量の分だけ不利になる。パソコンやタブレットがもう1台あると幅が広がります。
Q. 大画面で見たくなったらどうすればいいですか?
A. モニター+Fire TV StickやChromecast、プロジェクターといった選択肢があります。テレビ本体を買わずに画面だけ足せるので、「作業画面と視聴画面を分けたい」目的なら候補になります(筆者は未導入のため、使用感については書けません)。
Q. 災害や緊急時の情報はどうしていますか?
A. スマホの防災アプリ、自治体の配信、ラジオアプリ、各局のニュース配信などが手段になります。テレビ以外の経路を1つは用意しておく、という考え方です。
まとめ
テレビを買わない一人暮らしは、動画配信だけで成立します。半年やってみて、ドラマもアニメも野球中継も、契約している3サービスで足りました。
ただし、ながら視聴という選択肢はありません。そしてワールドカップのような特別な試合は、見られても大画面の迫力までは届きませんでした。画面の小ささが、どこで効いてくるか。それを惜しいと思うかどうか。判断の分かれ目はここです。
テレビを持たない選択は、そのまま通信量の問題に直結します。回線を決める前に、こちらもどうぞ。

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